「ワインと料理のマリアージュ」とか、ペアリングというのは、多くの人が聞いたことがあるかと思います。
そして、それは食における立派な「文化」の一つだと思いますし、リスペクトすべきものだと思っています。
ただ、それは、「適量」と言われる量、具体的には一度の食事で1~2杯を軽くたしなむ程度にとどめられる場合に限ります。
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ペアリングの主役は料理
「ワインと料理のマリアージュ」を気取っていても、ついつい「あともう一杯」と何度もおかわりをしていれば、実はもう舌も脳も麻痺していて、料理やワインを味わうどころではありません。
すでに酔うことに耽溺してしまっている状態です。
せっかくの料理も味はわからない状態ですし、そもそもお酒の味すらわからなくなっている状態です。
実はこんな人多いのではないでしょうか?

完全にワインをはじめとするアルコール類を断った今だから言いますね。
グルメを気取っていましたが、せっかくのお料理の味、前菜までしか記憶にないです。。。
シェフのみなさん、すみません!
ワインもそうです。
ワインの豊かな香りを楽しめていたのは、最初の2杯までです。
それ以降は、味も香りもわかりません。
だって、酔っぱらっているんですもの。
しらふなら料理の味を味わえる
酔っておらずしらふなら、料理そのものの味を味わえることは当然です。
しかし、それよりももっと大切なことが、酔っていたら気がつかなかった粗悪な料理にも気づくことができる、ということなのです。
そう、なんとなくムードが良いので、美味しいと思っていた料理が、しらふで食べてみると実はあまり美味しくなかった、ということだってあるのです。
通っていたイタリアン居酒屋の料理は実は味が濃すぎた
ワインをたしなんでいた頃、頻繁に通っていたリーズナブルなイタリアン居酒屋がありました。
雰囲気もとても気に入っていたので、お酒をやめた後にも一度行きました。
しかし、一度だけ行って、それ以来行っていません。
理由は、しらふで食べると「え?!」というぐらい味が濃かったことに気がついたからです。
(リーズナブルな)ワイン片手の状態だと、その味の濃さには全く気が付きませんでした。
フレンチビストロの繊細な料理を酔いで味わえていなかった
その反対もあります。
よく行っていたフレンチビストロでは、しらふで訪問した時に、改めてその料理の美味しさに気がつきました。
「こんなに繊細で美味しいものを出していたのか~、いままでは前菜の時だけ味わって、酔っぱらっていた後半は、あまりよく味わえていなくてもったいなかったな。」と反省しました。
もちろん、そのフレンチビストロは、いまでも時々訪問しています。
しらふなら濃い味ではなくても料理を楽しめる
濃い味付けが、すべて悪いわけではありませんが、塩分・糖分・脂肪、これらがたっぷり含まれているものを食べ続けることは、身体に悪い、というのは耳にタコができるほど聞いているでしょう。
それなりに健康体なら、気になることといえばダイエットなので、食べ物に含まれる糖分や脂肪が気になるかと思いますが、成人病を視野に入れると、この「塩分」も気になってきますよね。
外食ではこの塩分がそれなりに多く含まれているものですし、私も、自宅でワインを飲んでいるときは、かなり塩分を効かせた濃い味付けを好んでしていました。
しかし、ソーバーキュリアスに転向してからは、もっと素材そのものの味を味わいたくて、どんどん塩や胡椒などの調味料の量が減っています。
例えば、里芋やごぼうなんかは、昆布と椎茸でダシをとって、それで煮ていますが、最後は塩を小さじ1/5ぐらい加えておわりにしています。
それでも十分美味しくできますし、里芋そのもの、ごぼうそのものの香りや味を楽しめます。あ、こんな味だったんだ!と。
ちなみに、お酒も食欲増進材ですが、塩分の効いた料理もさらに食欲を増進させます。
つまり、お酒を飲んでいた頃は、やっぱり食べ過ぎにもなりやすかったんですね。ダイエットが成功するはずがありません。
お酒をやめると家メシが好きになる
レストランでプロの腕にかかった素晴らしい料理を味わうのは素敵なことです。
しかし、自宅で調理するなんでもない素朴な家メシが大好きになるんですね。
舌が麻痺しておらずちゃんと味わえるから、それほど手をかけていない簡単な自炊料理もおいしく感じるのです。
お酒を飲まないからご馳走も不要になる、という面もあります。
まとめ・ゆっくり味わう幸せ
ソーバーキュリアスになると、酔って麻痺した舌や脳では味わえない料理の味が、味わえます。
とても豊かだと思いませんか?
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