私は40代半ばでお酒から離れ、ソーバーキュリアスになりましたが、メリットしかありませんでした。
今、振り返ると「メリットしかなかった」と言い切れるのですが、完全にお酒から離れるまでにはかなりの葛藤がありました。
それは旧友と別れるような辛さとすら感じていたのですから、我ながら愚かしくて笑えます。
ソーバーキュリアスとは
あえてお酒を飲まないことを積極的に選択する人たちのこと、および、そうしたライフスタイルのことを「ソーバーキュリアス」と言います。
Contents
私がお酒をやめるまで
20歳になってから40代半ばまでですから、25年以上は飲み続けていました。
その私がお酒をやめた経緯について、まず紹介しますね。
似たような経験をされた方も多いのではないでしょうか?
はじめてのお酒からワインにはまるまで
思い起こすこと20数年前、私は、大学生になって初めてお酒を飲みました(ちゃんと法律は守りました)。
その後の24歳の時、当時ワインブームが到来していたこともあり、ワインに目覚め、ワイン愛好家になりました。
それ以来、45歳になるまでのおよそ20年以上にわたりずっとワイン愛好家でした。
有名なワインサロンに通って勉強しましたし、(結局取りませんでしたが)ワインエキスパートの資格を取ろうかと考えていたこともありました。
海外旅行に行けば、ワイナリーを訪れて、地酒を飲むことも必ずコースに入れていたぐらいです。
20代の時は、相当無茶な飲み方をしていたと思います。
20代の頃は、平日の夜でもワイン1本平らげて、それでも翌朝は普通に会社に出社していました。
30代半ば過ぎになるとたくさん飲んだ「翌朝」がツラくなった
30代半ばを過ぎてようやく、平日の夜にガッツリ飲んでしまうと翌朝が辛い、という状況になりました。
また、二日酔いで一日中頭がまわらず、全く生産性が上がらない、という時間がありました。
そこで私が選択したのは、「節酒」です。
私がここでした「節酒」とは、翌日に仕事がある日曜~木曜の夜は、一滴も飲まないことでした。
その代わりに、金曜の夜と土曜の夜にガッツリ飲む、というスタイルでした。
そういう飲酒スタイルを約10年続けたことになります。
平日の仕事がある前の晩は一滴も飲まないスタイルだったので、これで特に問題はないように思えました。
一生この飲み方で過ごそうと思っていました。
ところが、40歳を過ぎたあたりから事情がガラッと変わってくるのです。
40代半ばには二日酔いが数日続くように
そして45歳あたりから、飲んだ後は、二日酔いどころか、三日も四日もダルい状態が続く、という現象が起きるようになりました。
さすがにこうなってしまうと、このままでは仕事でも成果をあげられなくなる、という懸念が出てきました。
それに、そもそも代謝が落ちたのか、太る一方でした。
これまでと同じように、食べるものは変わっていませんし、週に1回から多い時で3回はジムに通ってワークアウトもしていたのに、です。
多くの女性に共感いただけると思うのですが、美容に気を使って定期的にワークアウトもしているのにどんどん太っていくことに恐怖を覚えました。
特に20代、30代のころは、標準より若干細めのスタイルを維持していただけに、どんどん「小太りおばさん」化する自分が信じられませんでした。
と、お酒をやめる決意ができたのでした。
私の場合は、この美容面での恐怖が一番大きなモチベーションになったように思います。
私がお酒をやめた目的
人間は、目的がぼんやりしていると、行動にうつせないですし、行動にうつせたとしても長続きをするものでもないと思います。
私は、お酒をやめようと決めた時に、その目的をはっきり決めました。
目的は2つありました。
お酒をやめる目的
- 仕事で成果を上げプライベートも存分に楽しむための体調を整えること
- 老廃物を排泄してスッキリ痩せること
20代から30代の初めまでは、本当に楽しかったお酒。
でも、30代半ばぐらいからはすでにお酒は「魅力的だけれどやっかいなもの」に変化していたのです。
目的は上記の2つをしっかり定め、片時も忘れないようにメモに書いて、いつでも見返せるようにしていました。
お酒への未練は意外と手ごわかった
「お酒をやめたい」から「お酒をやめよう」に至るまでに、半年以上かかりました。
もちろん、お酒に未練があったからです。
あれほど、ぶよぶよと醜く太っていく自分に恐怖心を感じて断酒を決意したのに、行動に移すとなると半年間もできないでいたのです!!
それは、20代の時から経験した、お酒にまつわるキラキラした思い出でした。
バブルの残り香がほんのり残る東京で、飲み歩いた楽しい思い出。
誕生日に開けたシャンパン、トスカーナで昼間から飲んだ白ワイン・・・・
そんな思い出たちがこうささやきます。
「無理してお酒断ちしなくてもいいじゃん!」と。
しかし、体力も衰えつつあった40代半ばの私には、洒落たビストロで馥郁としたワインの香りに包まれる幸福の代償が大きすぎました。
具体的には、翌朝の頭痛とダルさ、いいえ、翌朝だけでありません。
数日続くのです。
そして飲んだ後数日は、お腹の調子がよろしくない、というなんとも艶消しな体調不良まで自覚していました。
そういう状況を、文章に書き記していきました。
不思議なことに、文章に書き記していくと自分の問題点をハッキリ理解することができるのですね。
こうしてハッキリと意識できたら、「こんなみっともないこといつまでも続けていられない!」と思えるようになり、結果として「お酒をやめないとだめだ!」と確信できたのです。
お酒から離れたら良いことしかなかった
お酒をやめたいなぁ、と思い始めてから、実際にお酒をやめるまでに半年もかかってしまったのですが、あれほどお酒に未練があったにもかかわらず、実際にお酒をやめてみると、良いことしかありませんでした。
腐れ縁の悪友とおさらばしたような感覚です。
お金の節約ができます
多くの人が、お酒をやめるメリットとしてこの経済的なメリットを挙げます。
このメリットに異論のある人は少ないでしょう。
お酒そのものにかかるお金も節約ができるのですが、その他にも、飲み会に参加する機会が激減すれば、飲み会での飲食代を節約できます。
また私は深夜まで店に居て、そこからタクシーで帰宅する、ということを良くやっていたので、そういう場合はそのタクシー代なんかも節約できます。
本当に今振り返って思うのですが、金曜日の夜に22:00から飲み始め2:00ぐらいにタクシーで8,000円ぐらい払って帰宅する、なんてことも時々やっていました。
飲んでいると、8,000円という金額に麻痺してしまうのですが、今思うと、もったいなさすぎます!
もうそんな無駄はしたくありません。
身体のコンディションをベストに保てます
身体にお酒という余計なものを入れないわけですから、その分、睡眠の質が上がりますし、良い身体のコンディションを保つことができます。
そうなるとおのずと仕事中の生産性が上がります。
仕事の生産性が上がれば収入に繋がることもありますし、収入UPに繋がらないまでも、効率よく仕事を片付けてプライベートを充実させる、ということもできます。
趣味にも多くの時間を割くことができます。
人生でやりたいことをとことん味わい尽くすには、やはり正気で万全の体調でいるのが一番なんですね。
人間関係が好転します
お酒を飲んでいた頃は、お酒でしか繋がっていない人間関係が存在していることに気がつきませんでした。
結論を先に言うと、無駄な人間関係が切れるので、交友関係がシンプル化し、スッキリします。
お酒があってもなくても繋がっている人とは繋がっているのですが、お酒を飲んでいた頃は、どこかの店に行くのにも、同行者と「会いたい」からというよりは、単純にワインが「飲みたい!」から行くことも多く、そういう場合、ワイン好き、という共通点だけで繋がっていた人と飲みに行くことも多かったんですね。
いまから冷静に振り返ると、そういう人たちは、実は友人でもなんでもなかったんですよね。
しらふでは、20分も話が続かないような人たちです。
そして、そういう人たちと飲みに行くと、私はたいてい悪酔いしていたような気がします。
話が噛み合わない気持ち悪さや居心地の悪さ、不愉快な思いを打ち消すために、知らず知らずのうちに酒の量がおおくなっていたのかもしれません。
ここまでくると、楽しくてお酒を飲んでいたはずが、目の前の相手から逃れるためのお酒になってしまっており、全く本末転倒な状態でした。
「一滴も飲まない!」と決めたら、一緒に居て本当に楽しい人だけを「友人リスト」に残すことができました。
人生は有限ですから、友は選んだ方がいいです。
問題解決力が上がります
お酒を飲んで、理論的な思考力が上がる、という人の話は聞いたことがありません。
私も、お酒を飲むと、思考力が鈍ってきて「どうでもいいや」と考えることを放棄していました。
しかし、シリアスで重要な課題が目の前にある時こそ、お酒なんか飲んでいる場合ではないのです。
特に人生における大きな課題からは、逃げれば逃げるほど、利子がついて手に負えないような問題に膨れ上がってしまうものです。
一つ一つの課題に、丁寧に向き合っていくと、問題解決力が上がってきます。
一つ課題をクリアできれば、人間だれしも自信がつくものです。
そうして、自己評価や自己肯定力をどんどんあげていくことで、人間は成長します。
正気でいる時間をなるべく多くする、ということは、自ら成長する機会を放棄しない、ということなのですね。
体重増加はSTOPし体重減少も実現
お酒をやめたからすぐに痩せ始めたわけではありません。
まず、じわじわとほんの少しずつ上がり続けていた体重の増加が止まりました。
これには涙が出そうになりました。
やはり、私の場合は、飲酒がなにかしらの代謝不良の原因になっていたのだと思われます。
そして、お酒を1滴も飲まなくなってから1年、2年と時間が経過するごとに、少しずつ体重が減少するようになりました。
もちろん、食べるものに気を使って、適切なワークアウトをした結果です。
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まとめ・ソーバーキュリアスは最高です
ソーバーキュリアスになったことに一ミリの悔いもありません。
むしろ、最高の選択をしたと思っています。
お酒を楽しんでおりなんの問題もないなら何も言うこともありませんが、ちょっとでもお酒が負担に思えるようになったら、「お酒から離れる」ということを検討してみるのは無駄ではないと思います。
最終的な決断は自分で下せばよいのです。
私は、ソーバーキュリアスをおススメします。
特に同世代の女性や、少し下の世代の妹たちに言いたいです。
こちらにいらっしゃいませんか?、と。
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