禁酒・断酒を意識し始めた人にとっては、すでに身体に悪い飲み方しかできなくなっていても、なかなかやめることができないから辛いものです。
このあたりのことは、「普通の飲み方ができている人」には全く理解ができません。
「え?!身体に悪いと思うならやめれば?」
という反応をする人がほとんどでしょう。
こうして、身近な人に理解してもらえないので、相談したり励ましあったりする人もおらず、くじけてしまう人も多くいるのではないかと想像します。
しかし、現代はインターネットがあります。インターネットを使って、「適切な」仲間を探すという方法があります。
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なぜインターネット・SNS・Twitter(X)なのか?
インターネットがなかった時代には、断酒仲間に限らず、同志を見つけてつながりを持とうと思ったら、リアルで対面することがメインの方法でした。
リアル対面のメリットもあるのですが、同時にデメリットもあるのではないかと考えます。
顔出しのミーティングには危険も?!
私が過去に、ブラックアウト(お酒を飲んで記憶が無くなってしまうこと)が何度も起った時に、自分の飲み方、変だよなぁ・・・・と思い、友人に相談したのですが、なんと笑い飛ばされてしまいました。
私の場合は一応、ガッツリ飲んでしまうのは週末だけで平日は一滴も飲んでいなかったので仕事はできていましたし、また、飲酒によって人間関係を大きく損なう、という状況ではなかったので、アルコール依存症のクリニックに行くのもためらわれました。
・・・でも、仲間が欲しい、そのように考えていくつか調べているうちに、アルコホーリクス・アノニマス(AA)という、アルコール依存症者がお互いを助け合うためのグループがあることを知りました。
一度はどんなものか参加してみようかな?と思ったこともあったのですが、自身が女性である、ということを勘案して参加を見合わせました。
もちろん、この記事はAAを否定するものではありません、否定をするもなにも、私はAAのことをほとんど知りません。
Wikipediaによると「AAのメンバーになるために必要なことは、飲酒をやめたいという願望だけである。」とあるので、オープンミーティングである、ということがわかります。
またアノニマス(匿名)といぐらいですから、自分の個人情報を明け渡さなくてもその会に参加できることを意味していますが、物理的なミーティングという場所に参加すれば、参加者の「姿かたち」という情報はシェアされてしまいます。
これは特に女性にとっては危険が多いのではないかと考えました。
つまり、女性にたいして性的関心を持った他の参加者が、ターゲットの個人情報を何らかの形でつかむことは不可能ではありませんし、また、ターゲットの女性は「過剰飲酒」「飲むとブラックアウト」という弱みを持っていることは明らかですから、その弱みをうまく利用してコントロールしようとすることも可能だからです。
しかし、もしAAがオンラインミーティングで、かつカメラオフで音声だけだったら、その危険性はないでしょう。
ちなみに「AA」「オンライン」というキーワードでgoogle検索してみたところ、存在しているようですので(2024年8月時点)、同期コミュニケーションが必要な場合は、そちらも検討してもいいかもしれませんね。
インターネットで似たような悩みを持つ人をサーチ可能
今の若い人には通じないかもしれませんが、インターネットが出てきてからは、自分と似たような悩みを持つ人のみならず、自分と志向の似た人などを探すことが、以前より容易になりました。
インターネットが無い時代は、住んでいる地域や、通っている学校や働いている場所、といった「土地」に人間関係が限定されていました。
しかし、インターネットを使えば、物理的な制約を超えて人と繋がれますし、外国語ができれば、海外とも繋がることは容易ですよね。
しみじみとすごい時代になったなぁ、と思います。
Twitterにおける仲間の見つけ方
インターネットでの仲間サーチにおいては、Twitter(X)は手軽に始められて、運用そのものも手軽、という意味でダントツでおすすめです。
Twitter(x)には「#(シャープ)」ではじまるハッシュタグと呼ばれるタグ(ラベル)をつけることで、自分が何に関心があるかを示すことが可能です。
また、同じ関心ごとを持っているユーザーと交流することが可能です。
例えば、Twitter(X)には「#Twitter断酒部」というのがありますので、そのハッシュタグをつけて発信したり、Twitter(X)内で「#Twitter断酒部」で検索をして、このタグをつけて発信している人に声をかけたりするのも良いでしょう。
また単純に「#断酒」「#ノンアルコール」といったハッシュタグも、つけている人がけっこういるようなので、そういうハッシュタグも使えます。
Twitterで不快なことがあればミュート
こうしたSNSは便利ですが、時にはネガティブなリプライを投げかけられたりすることもあります。
もちろん話し合いが可能なら真摯に対応すべきですが、単なる言いがかりや誹謗中傷の類にはまともにとりあっていては、時間ももったいないですし、なにより心が擦り切れてしまいます。
そういう場合は、「ミュート」という機能を使って、相手からのコメントを見えなくすることが可能です。
これにより、心が擦り切れることを防げますね。
ミュートをする方法は簡単です。
まず、ミュートをしたい相手のアカウントの画面に行き、「・・・」ボタンを押してメニューを出してください。
上記のサンプルは、私のアカウントの画面です。(私のTwitter(X)はなるべくミュートしないでくださいっ!笑)
メニュの中に「@(アカウント名)さんをミュート」という選択肢がでますので、それをクリックします。
それで終わり!です。
ちなみにTwitter(X)には「ブロック」という機能もあり、それを使ってもいいとは思うのですが、注意しなくてはならないのは、相手にブロックしたことがわかることです。
相手によっては、ブロックされたことに腹を立てて、別のアカウントを使って執拗に攻撃してくる、といった可能性も考えられるので、私はこの機能は使っていません。
なぜ禁酒・断酒にSNSを使うといいのか?
人間はとにかく忘れる生き物なんです。
私はそれをいやというほど、なんども自覚させられました。
だから、同じ「断酒をする」という誓いを立てた人と緩くつながることで、自分の決意を忘れないようにするためにSNSがとても効果的なのです。
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禁酒・断酒のモチベーションの維持の仕方⇒禁酒・断酒していることを忘れないこと!
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禁酒・断酒にSNSを使う注意点
便利で手軽なSNSですが、当然いくつかの注意点はあります。
禁酒・断酒の意思固めの目的に徹するのがマル
禁酒・断酒の習慣を強固にするためにSNSを使うのであれば、その意思を固める目的に絞って使うのがベストです。
何を言っているかわからないって?
すみません、もう少し突っ込んで言うと、禁酒・断酒をして気づいたメリットや、自分自身で進歩だと思えること、つまりポジティブなことを発信していくべきだ、ということです。
人間なので愚痴りたいときもあるし、ネガティブなことを言って憂さ晴らしをしたいこともあるでしょう。
それはよくわかります。
でも、ネガティブなことは文字にして発信してしまうと、それが意識の中に深く刷り込まれる可能性があるので、逆によくないのです。
ですから、禁酒・断酒のメリットというポジティブな面を積極的に発信していくことで、「やっぱり禁酒・断酒は素晴らしいものだ、自分の進んでいる道は正しいのだな!」ということを再確認していってください。
個人的な悩みは人に話さない
禁酒・断酒に至るには、過剰飲酒、問題飲酒があったはずです。
そして、過剰飲酒や問題飲酒に至る背景には、人によって程度の差こそあれ、大なり小なり悩みがあったはずです。
これはSNSに限った話じゃありませんが、「悩み事」というのは人に話すべきではありません。
ですから、SNSで、こうした個人的な悩み事を吐露したり意見を募ることには賛同しかねます。
え?じゃあ、悩んでも人に話さず自分の中にとどめておけってか?
と言われそうですが、私の見解はYESです。
人に話すと、問題がややこしくなったり、問題解決どころか逆のアドバイスをされたり、ろくなことにならないのです。
そもそも考えてみてください、みんな自分のことで精いっぱいなんです。
誰かが悩んでいるところに積極的に相談に乗りたいなんて思いますか?
仮に積極的に「悩んでいるなら相談に乗るよ」と言ってくれる人がいるとするならば、そのほとんどが、「よし、コイツの弱みを握っておけば、後で使えるかもな」と思っているケースです。
確かに、ことの内容によっては一人では抱えきれないこともあるでしょう。
そういう時には、まずプロフェッショナルに相談することをお勧めします。
多少のお金はかかりますが、うっかり自分の弱みを人にさらした結果、付け込まれた挙句、人間関係を壊すといった事態を避けるためにも、必要な経費と考えたほうがいいでしょう。
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まとめ・Twitter(X)にはたくさんの禁酒・断酒仲間がいます
Twitter(X)には思った以上に禁酒・断酒をしている人がいます。
私も、Twitter(X)を始める前までは全くそのことに気がつきませんでした。
通信費等はかかりますがTwitter(X)の利用そのものは無料ですし、PCからもスマホからも利用することができます。
SNS依存は、それはそれでまた別の問題があるとは思いますが、アルコールに依存するよりははるかにマシです。
また、完全匿名で安全に参加することもできますので、その点も、大きな利点ですね。
まずは気軽に始めてみてはどうでしょうか?