禁酒を少しでも考えたことのある人が読む本といったら、アレン・カーの「禁酒セラピー」ですよね。
この本のキャッチコピーは「読むだけ絶対でやめられる」ですから、ついつい手にしてしまった人も多いのではないでしょうか?
禁酒本の「古典」とも呼ぶべきこの本を、いまさら私ごときが紹介するのは意味があるのか?という迷いはあったものの、長く読み継がれているものには価値があると思いますので、改めてこの本の有益性について語りたいと思います。
Contents
看板に偽りあり?読むだけではやめられない?
先に結論から言うと、読むだけでやめられるかどうかは人それぞれ。
ちなみに、私の経験では、この本を読むだけではやめられませんでした。
実は私はこの本、最低でも3冊は買っているんです。
なぜか?
数えていませんが、最低でも2回は捨てた覚えがあるので、今手元にあるものを含めると3冊以上買っています。
(ある意味、著者のアレン・カーさんを儲からせてしまいました。)
もう一生飲まない!と誓いを立てたにもかかわらず、欲望を抑えきれなくなって飲んでしまったときのあの自己嫌悪感は、多くの人に共感いただけるものと思います。
そう、自己嫌悪から「禁酒セラピー」が本棚に収まっていることを目にすることすら、嫌になるのです。
それで、毎回、禁酒に失敗してはこの本をゴミ箱に入れていたのです。
なんとも愚かしくて泣けてきますね。
この本を読んでお酒をやめられた人
残念ながら私は、この本を読んだだけではお酒をやめることができませんでした。
しかし、世の中には、この本がきっかけで「目が覚めた!」という人も多くいます。
Amazonの書評を見ていただいてもわかるとおり、飲む気が失せるようになった、とか、実はそれほどおいしいと思っていなかった、などという気づきも多くあるようです。
お酒が大好きで「お酒が友達」と言い切っていたのに、この本がきっかけでお酒をやめてしまった人の記事も見つけました。
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自分の選択が正しいことを後押しするために手元に置く
私がおすすめする本書の使い方は、禁酒をして数か月たった人が、手元に置いて、時折読む、といった使い方です。
自らの「断酒」「禁酒」という選択が正しかったのだ、という確認をし、さらにその意思を強固にするために使うのです。
まるでクリスチャンが、折に触れて聖書を読むように、パラパラと本をめくり、指が止まったところを読み返す・・・・
そういうことを繰り返しているうちに、「禁酒」が「あたりまえ」の日常になる、というしかけです。
禁酒をすると、自己肯定感が上がる、という話はいろんな人から聞きますし、私自身も飲酒していた時より自己肯定感がものすごく上がっています。
そして、この本は、その自己肯定感をさらに底上げしてくれる役割を持っているのです。
「私の選択は正しかった」「私は強い!」
そう思わせてくれる非常に頼もしい存在なのです。
この本の中で唯一同調できない箇所
この本は、大変有益な本であることは事実ですが、私的には、一つだけ同調できない箇所があるのです。
それは、ワイン文化を否定しているような箇所です。
これは、私が元ワイン愛好家であったから、そのように感じるのだと思います。
ちなみに、私の中のおおいなる「矛盾」でもあるのですが、酒造りは文化でもあると思っていますし、料理とワインのマリアージュは芸術でもあると思っています。
一方で、この本の中で繰り返し言われる「お酒は毒物である」、という点にも同感です。
しかし、お酒をやめて数年たった今でも、ワイン文化を否定する気持ちにはなれません。
ワインを渇望し、ワインを飲みたいわけではないのですが、ワイン文化を否定できないのです。
自分の中の、大いなる矛盾、かもしれません。
まとめ・禁酒本といったらまずは「禁酒セラピー」
禁酒をしてみたい、すでに禁酒をしているという人の中で、まだこの本を手にしていない人がいましたら、是非目を通してみてください。
また、この記事の中でおすすめしたように、すでに禁酒をしてから数か月以上たっている人にはさらにおすすめです。
自己肯定感をさらに底上げし、禁酒を選択した自分は正しかったのだ、という思いを体全身にインプットすることができます。
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