人間関係をシンプル化してストレスのないものにしていくと、過剰飲酒から解放されたソーバーキュリアスでいられる可能性が高くなります。
Sober(しらふでいること)を志向する人の中には、何度も断酒や禁酒をした経験がある人もいるかもしれません。
なぜ過剰飲酒をしてしまうか考えたことがありますか?そしてそれはどんな理由でしたか?
問題飲酒の原因はストレスである
人生の全てが自分の思い通りに進んでおり、嫌だなと感じたり、不快だなと思うことが無ければ、人は後で後悔してしまうほど飲んでしまうことは無いはずです。
だから、何度も断酒や禁酒をしてもまた同じような問題飲酒に戻ってしまう人は、その行為の原因となった問題が心の奥深ーーーくに埋もれてしまっていて解決されていない、と言えるのです。
・・・こう書いてしまうと、果てしない自分探しの旅が始まってしまいそうなので、いったん「わかりやすいストレス」に目を向けてみましょう。
そう、人間関係です。
ほとんどのストレスは人間関係からもたらされる
人生の喜びは人との関係から生まれることもありますが、同時に人生の苦しみも人との関係からもたらされることが多いのです。
知らないうちに人に合わせすぎて疲れていたり、毒のある人から逃げられずにいたり、そういうことが積み重なって、お酒を口にして気が緩んだ時に、バーッと飲まれてしまうことになるのです。
もちろん、ここでは人と絶交しろとか、人里離れて山に籠れとか、そういう極端なことを言うつもりはもちろんありません。
外向的な人と内向的な人
人間には人と交わるのが大好きな外向的な人と、そうでもなく独りでひっそりとしているのが好きな内向的な人がいます。
どちらも単なる性格の種類なのですが、久しく「外向的なことが良くて、内向的なことは良くない」という風潮も世の中にあったように思います。
小学生の時には「友だち100人できるかな」なんていう歌を歌わされたぐらいですから、外向的でたくさんの人と交わる人が優れた人、という刷り込みは多少なりともあるでしょうね。
ある内向的な人が、ある時パーティのお誘いを断るのに「パーティは苦手です」と宣言したら、「そういうのを克服した人もいますよ」と言われて、「え?克服する必要なんてあるんですか?」とびっくりしたことがあったようです。
パーティが苦手なのは、単なる志向の一つなのに、それをあたかも欠点であり克服すべきものであると認識された事には大変驚いたそうです。
人が内向的なのは「単なる個人の性質」なのですが、中には、内向的であることを欠点だと思い込んで頑張って社交しようとしている人もいるかもしれません。そういう無理をすると、やっぱりストレスになりますよね。
自分が外向的なのか内向的なのか、改めて確認しておくといいと思います。
それによって人づきあいのスタンスやペースというものが決まります。
そして無理のない自分の志向に合った人間関係のスタイルを築ければ、ストレスを一気に軽減することが可能です。
-
-
HSP(繊細さん)がお酒とサヨナラすると得られること
HSPの傾向のある人にとって、飲酒がもたらす影響を考えたことがありますか? 私はもっと早く気がついていれば良かった!と思っています。 Contents1 そもそもHSPってナニ?2 HSPとアルコール ...
続きを見る
嫌な人はスルーする

付き合いたくない相手とうまくやろうとするからストレスがたまるのです。本当に「うまくやる」ためには、分かり合えない人とは一定の距離を置いて、適度にスルーする、というのが一番平和で、かつ確実な解決策です。
嫌な人とは無理して付き合わない、それでいいのです。
・・・そうは言っても、嫌いな相手が、家族や仕事関係者だったら・・・
確かにそれはとても難しい問題です。
相手から逃げることが解決になるかもしれないですし、それとは別の課題を解決することで人間関係が好転するかもしれません。
そこはじっくり見極める必要があります。
「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本の中には、お酒をやめたら、これまで目を向けなかった自分の課題がどっと押し寄せてきて圧倒された、という人の例が紹介されています。
ですから、人生の課題からは逃げることなく、きちんと向き合っていくべきでしょう。
逃げてお酒を飲んでいても何も解決しないどころか、問題をややこしくしてしまいかねません。
しかし、ここで誤解が無いようにしていただきたいのは、「人生の課題には取り組まなければならない」けれど、「自分にとって毒になる人からは去る」ということでよい、ということです。
逃げてはいけないところと、逃げなければいけないところ、このあたりをしっかり整理しておきましょう。
こんな本(ギリギリまで我慢してしまうあなたへ 逃げる技術(根本裕幸著))も参考になるかもしれませんね。
まとめ・人間関係シンプル化で9割解決
まずは、気の進まない誘いはやんわり断る、合わない相手からはそっと遠ざかる、といったことから始めて、過剰飲酒の原因を取り除いていきましょう。
人間関係をシンプル化することは「ソーバーキュリアス的生活」実現のための必要条件です。